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地質で見る壱岐の風景


柱状節理


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はじめに

 流れ出た溶岩がゆっくり冷やされると、体積が減少することにより割れ目が出来ます。この規則的な割れ目を節理といいます。柱状に分離したものを柱状節理、板状に分離したものを板状節理と云います。 玄武岩や安山岩で出来た柱状節理が創り出す、『壱岐の風景』 を紹介したいと思います。






1.岳城

 岳城とは、勝本町本宮仲触浦海にある岬のことです。この岳城の北西にある断崖のことを、鞍間ノ滝と云う。(壱岐では海崖をよく滝と云う。) 元亀二年七月二日 壱岐と対馬の戦いである浦海合戦が行われ、敗れた対馬の侍大将が隠れたところでもある。
 それはさておき、岳城の節理の入り方は独特で、この山自体珍しい放射状節理ではないかと思う面が見られる。

岳城の北面を望む 岳城の南面を望む






2.雪ノ島

 柱状節理とは関係ないが、鞍間ノ滝の東側の礫浜には、流紋岩が突出している。これが雪ノ島で、古歌に詠まれたりして、小さな岩体のわりには古くから有名である。雪ノ島が白くなると天気がよくなり、灰色を帯びてくると雨日和になると云う。



晴れた日の雪ノ島
 小雨日和の雪ノ島




 壱岐の表層地質は、大部分をBa玄武岩とBq石英玄武岩とに覆われている。下図は岳城周辺の地質図 で、Anが安山岩で岳城、Ryが流紋岩で雪ノ島である。岳城はK勝本層(壱岐の土台石と呼ばれる堆積岩)を貫く角閃石安山岩である。壱岐では安山岩はほとんどなく、安山岩の柱状節理が見られるのは、壱岐ではここだけかも知れない。



岳城周辺の地質図





3.鞍間ノ滝

 鞍間ノ滝は下図に示すように、北西壁と南西壁から成り立っている。北西壁の方が柱状節理がきれいで複雑である。南西壁の方は後で写真で紹介するが、かなり強い力がかかったのであろうか褶曲が見られる。

鞍間ノ滝図面




 ABの写真は潮が引くのを待ち@の写真に見える瀬の上から撮影しました。 Aは下部を大きく写した画像で扇状に節理が広がっているのが分かります。 Bは鞍馬ノ滝の北西壁正面放射状節理全体画像ですが、拡大画像があるので、ぜひ見て下さい。写真右上の節理が上に走っています。これで北西壁正面の放射状節理の説明を終わります。



  鞍間ノ滝北西壁の全体画像


鞍馬ノ滝北西壁下部画像


鞍馬ノ滝北西壁下部画像




 次に北西壁正面を、縦に切り側面に走る節理を見てみましょう。ほんとうに岩壁をきることは出来ないので、崩落した部分で推測します。 Cの写真は節理が下に向かって走っている。 Eの写真では、下側の節理はまだ下方に向いているが、上側の節理はほぼ水平になっている。 Fでは節理が上に向かっているか、水平より下ではない。
 以上は、私がこの岳城が、放射状節理だったら面白いのにと、思っているからそう見えるのかもしれませんが・・・・・。



鞍馬ノ滝北西壁下部画像


Bの写真の左上拡大写真


Dの崩落下側拡大写真


Dの崩落上側拡大写真





 最後に南西壁の全体画像・きれいに整った節理・褶曲画像の三枚紹介して終わりたいと思います。

南西壁全体画像


石垣のようにきれいに整った節理


大きな力がかかったのであろうか褶曲が見事である。






  07/03/28  追記 昨日、退職された元理科の先生から、壱岐北部の地質を案内してもらったが、火成岩が渦を巻いていても褶曲とはいわないそうだ。堆積層が、短期的には地震の力や長期的にはプレートの移動などで力を受けることで形成されたものを云うそうだ。
















   


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